
証券会社の選び方
証券会社の手数料比較 株取引に手数料は超重要
証券会社の利用にかかる手数料を比較しよう。ネット証券の登場で大きく手数料は下がった!
証券会社で株取引をすると、手数料がかかります。近年では、証券会社の手数料体系は細分化しています。ここでは、証券会社の手数料体系について、その種類や仕組みの他、投資家はどう証券会社の手数料を選択するべきなのかを分かりやすく説明していきます。
証券会社の手数料は大きく「口座管理・維持に関する手数料」「集出勤手数料」「取引手数料」に分類されますが、取引手数料はさらに、都度・一日定額・期間定額に分類されます。
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「手数料」は証券会社選びにおいて最重要項目の一つ
「証券会社の選び方」では、「手数料」「情報・ツール」「投資商品」という3つを選ぶ上での重要比較項目としていますが、この手数料は投資のリターンに直結するため大変重要な要素となっています。
たとえば、大手の対面証券会社とネット証券の一般的な手数料を比較してみましょう。また、ありえませんが手数料がゼロだったケースも比較します。
100万円を元手に1回の取引で10%の利益(値上がり)で株を売却したとして、儲けを再投資した場合の運用成果も見ていきます。なお、株の手数料は買う時と売る時の両方でかかります。
100万円購入時の手数料 | 5回再投資 | 10回再投資 | |
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大手証券 | 11,634円(1.163%) 往復:2.326% |
143万2709円 | 207万6806円 |
ネット証券 | 511円(0.051%) 往復:0.102% |
159万5785円 | 254万3934円 |
手数料無料 | 0% | 177万1561円 | 285万3116円 |
手数料の違いだけを見ても相当大きな「差」があることはわかっていただけると思いますが、取引回数が増えるごとにその差がさらに大きくなっているのがわかるかと思います。これは手数料分が再投資されることによる負の複利効果が発生しているわけです。
投資によってどれだけの収益を上げることができるか?というのは将来のことを予測するわけですから、完全に読むことはできません。その一方で手数料は「100%確実に発生するマイナスのリターン」なのです。これを少しでも小さくすることは株式投資のリターンをその分だけ向上させるということにつながります。
NISAなどの非課税口座を利用する方が有利なのは税金というのも手数料と同様に100%確実に発生するマイナスリターンであるからにです。
話が少しそれましたが、株式投資においてその取引手数料というのは大変重要な要素となっています。証券会社を比較するときは必ず「手数料」を重要視してください。
取引手数料には大きく3タイプがある。
証券会社を比較する際の重要な要素のひとつです。また、最近では、投資家の要望に答え「売買都度手数料」「一日定額手数料」「期間定額手数料」の三種類があります。この3タイプの手数料の内、どの手数料タイプがお薦めなのかについては「売買手数料はどのタイプが有利?」もご参照ください。
なお、一日に何回、何十回と取引をしないのであれば、「売買都度手数料」を素直に選択しておけばよいです。
売買都度手数料比較 | 売買都度手数料とは、証券会社で取引をする都度手数料がかかるタイプの手数料です。取引一回ごとに手数料が必要になるというもっともスタンダードなタイプの手数料体系です。 お勧めな方 |
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一日定額手数料比較 | 一日定額手数料とは、取引の回数に関係なく一日に取引をした合計額に対して手数料がかかるタイプの手数料です。たとえば、100万円の取引を10回した場合、100万円×10回=1000万円の取引としてカウントされます。10万円の取引を100回した場合も同様に1000万円の取引とされます。 お勧めな方 |
期間定額手数料比較 | 期間定額手数料とは、一定期間の間であれば定額の手数料でよいというタイプの手数料です。一ヶ月などの一定期間において一定の回数までなら一定額の手数料でOKというタイプです。多くの場合取引回数には制限が設けられていることが多いですが、取引回数の多い投資家には有利となることが多いです。 最近ではほとんど見かけなくなりました。毎日何度も取引するようなプロ、セミプロ的な投資家向けの手数料タイプと言えるでしょう。 (追記)2019年にSBIネオモバイル証券が月額200円~の手数料で登場しました。 お勧めな方 |
手数料で選ぶ証券会社ランキング(総合編)
各ネット証券(証券会社)を手数料で総合的にランキングしています。とりあえず手数料が安い証券会社を比較したいという場合は下記のランキングを見て選ばれると良いかと思います。
SBIネオトレード証券手数料面ではぴか一の実力、都度手数料・1日定額手数料ともに安い 都度手数料比較、1日定額手数料比較において、当サイトにおける全評価項目で第1位を獲得しているネット証券。取引コストという面では他社を圧倒する実力があると評価できるでしょう。 |
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SBI証券2012年末の手数料引き下げで第2位にランクイン SBI証券は2012年末に都度取引手数料を大幅引き下げ、主力大手ネット証券の中では随一の手数料となりました。3位のGMOクリック証券とは僅差水準ではありますが、株式投資という面ではSBI証券の方が魅力的と判断して2位としました。 |
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GMOクリック証券手数料の安い大手ネット証券。第3位だが2位のSBI証券とは肉薄 第3位とはしているものの、2位のSBI証券とはほぼ同率といっても良いほどの水準。取引都度手数料タイプならSBI証券よりも安いケースが多かったです。 |
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岡三オンライン証券手数料の安さが高く評価出る準大手証券 全体的にナンバーワンではないものの、ほとんどの手数料タイプで割安な手数料体系となっているのが特徴です。特に、大口取引に対する優遇が多く、アクティブにかつ多額な取引をされる方にとっては手数料無料などの特典が活用できそうです。 |
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楽天証券信用取引残高や投資信託残高で最大手数料が20%オフになる。 手数料全体でみれば、格安ネット証券とはいえないもののほどほどに安い大手ネット証券です。2012年末からは手数料優遇プログラム(超割コース)を始めており、取引状況によって手数料などを割引するサービスを始めています。 |
その他の証券会社の手数料
基本的には「無料」なので気にする必要はない手数料ですが、一応紹介しておきます。一部の大手対面型証券会社などでは発生する場合があります。
口座管理手数料・口座維持手数料口座管理手数料・口座維持手数料とは、要するに証券会社に口座を持っていることでかかる手数料です。年間に1000円~3000円程度の手数料がかかることが多いですが、ネット証券の場合、口座管理手数料・維持手数料は無料になっています。最近では、管理手数料がかかる証券会社は大手証券くらいで、ほとんどの場合必要ありません。 |
入出金手数料証券会社にお金を入金したり預けている資金を引き出すときの手数料です。ただし、特定の金融機関を利用すれば入金・出金ともに手数料無料で利用できる手段を用意しています。 また、ネット証券ではリアルタイム入金にも対応しています。オンラインバンキングを利用して入金処理をすると証券会社の口座にほぼリアルタイムで入金されます。 |
株式投資は初めてという方に特におすすめ。小額投資におすすめの「ネオモバ」
月額取引50万円までは実質負担20円の手数料で株取引が可能。Tポイントを使って投資もできる。
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